真知は実践より生ず。実践は事実であり、真知は理論である。理論は実践に源を発する。実践と真知は単なる補完関係ではなく、相互に作用し合う統一的な関係にあり、実践が先に立ち、理論はその後から生まれる。実践を経ていない者は、正しく真実に即した理論に基づいて実践を重ね、理論の正否を検証する必要がある。実践する能力を欠き、その方法を知らぬ者は、理論の正当性を証明することも、正しい理論を導き出すこともできない。
ある事実が真に事実であるか否かは、再考を要する。表面上は事実のように見えても、実際には事実でない場合もあり、一見事実らしくなくとも、実は真実である場合もある。これを弁別するには智慧が必要であり、智慧なき者は見分けることができない。智慧とは正しい理論と方法を掌握し具足することで、この方法によって実践を導き、実践の中でいわゆる事実を検証し、初めて正しく道理に適った結論を導き出すことができる。
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