衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2023年07月20日    木曜日     第2開示 合計3981開示

修身はなぜ性を養うことができるのか?

一部の人々は心理的な障害や悩みを抱えています。例えば疑い深い、小心でびくびくする、不安で落ち着かない、焦燥感、怒りっぽいなど、これらはすべて煩悩であり心理的障害でもあります。これらの問題が生じる原因として、純粋に心理的要因、すなわち前世から引き継いだ業障による場合もあれば、身体の健康状態と直接関係があり、身体的原因による場合もあります。脾虚、心臓の虚弱、肝鬱、胆嚢の病気などの疾患が原因となっている可能性があります。

世間ではよく「心を修め性を養う(修心養性)」と言われます。人の性格や気質などは心性の現れであり、性情とは心理的な情緒を指します。心理的な情緒の一部は身体の健康状態と関連しており、もし内臓諸器官に問題があれば、心理的な情緒に問題が生じます。一般的な人から見れば、これは修養に問題があるように映ります。実際には、身体の素質が良くなれば、心理的素質もそれに伴って向上し、修養も高まります。身体の問題が心理的問題を引き起こしているのであれば、それは一時的なものであり、根本的な問題ではありません。四禅に達しておらず、色陰区宇を超越していない限り、人は色陰(物質的身体)の影響や、周囲の磁場などの環境要因の影響を受け続けます。色陰区宇を超えてしまえば、身体がどのような状態にあろうと心理に影響はなく、刃物で斬られても何の問題もなく、顔色一つ変えず心拍も乱れません。

したがって世の中には「身を修め性を養う(修身養性)」という説もあります。しかし、極めて身体的な素質が優れているにもかかわらず心性が良くない人々が大勢います。そうした人々は心理的に真の問題を抱えている、心性が真に良くない人々です。一方、身体の影響で情緒的な問題が現れている人は、必ずしも心性が悪い人とは限らず、修養が全くない人とも限りません。例えば、もともと非常に温和な性格の人が、突然身体障害を負い、その残酷な現実を心で受け入れられないために、性格が一変し、短気で怒りっぽくなることがあります。しかし、一旦身体が治癒すれば、元の温和な性格に戻るでしょう。肝鬱を患っている人も同様で、それは性情や気質に影響します。肝の火(肝火)がある人もイライラし、怒りっぽく、短気になります。しかし、一旦肝鬱の症状が消え、肝火がなくなれば、元の温和な性情に戻るのです。

——生如法師の開示
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