衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2023年04月03日    月曜日     第1 回の開示 合計3910回の開示

根身器界とは何法か

根身器界は全て如来蔵が五大種によって変現したものであり、衆生の生存に必要な物質色法を指す。これらは共通の物質的属性を持ち、絶えず生滅変化する。根身は衆生の別業、器界は衆生の共業である。根とは眼根・耳根・鼻根・舌根・身根を含み、身は五根を含む全体の身体を指す。器は宇宙器世間、すなわち欲界・色界・無色界の三界にわたる世間を指し、各天界の宮殿、山・河・大地・樹木・宝物、居住環境や生活用具などを包含する。界とは種々の器物の境界を意味し、欲界と色界、無色界との間にそれぞれ境界が存在し、三界は差異を有する。

根身器界は物質色法であるため、五大種が運行してエネルギーを具現し、全てがエネルギー場である。色・声・香・味・触にはエネルギーが宿り、衆生の身心に多大な影響を及ぼす。宇宙に遍満する天籟の音声は、衆生の理解を超える。物質色法の運動と衝突がエネルギー波動を発生させ、音声を形成する。宇宙の虚空は広大無辺であり、音声は空中を阻害なく伝播し、特に静謐・遠大・重厚・震撼的な特性を帯びる。これを耳にした衆生は、寂静への憧れを抱く者もあれば、畏怖して逃避を選ぶ者も現れる。

虚空に音声が生起する理由は、虚空が無物ではなく、無数の微粒子が運動・衝突するためである。これらの微粒子は地水火風空の五大種で構成され、各大種の波動がエネルギーを放出し、相互に和合・変換して新たなエネルギーを生成する。この原理に基づき、人類は水力・風力を電力に変換し、発電照明を通じて生産活動と生活需要を満たしている。

色塵と声塵はエネルギー形態であり、香塵も同様である。覚醒作用を有する香気もあれば、神経細胞を抑制して昏迷を誘発する香気も存在する。味塵と触塵も同様の性質を具え、六塵は全てエネルギーを有する。宇宙器世間は色声香味触法に属し、悉くエネルギーを包含している。

——生如法師の開示
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