衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2023年02月02日    木曜日     第1開示 合計3843開示

如何にして速く禅定に入ることができますか

座禅中に法義を思索すると、心経や呪文を黙念するよりも早く深く禅定に入り、呼吸を調えるよりも速やかであり、他の方法による入定よりも迅速である。これは煩悩が微細で妄念の少ない利根の者にとっての話であり、こうした人々は既に禅定の基礎を備えているため、前行方便は省略可能である。一方、執着が強く心の動きが多い初心の修行者にとっては、思索すればするほど心は乱れ、禅定がなければそれは雑念となり、雑念は心を乱す。したがって、禅定の基礎が固まってから思索すべきである。私が座禅に入る際は足を組んだら、いかなる前行方便も用いず、直接深い思索に入る。これは意識による思考ではなく、全て意根の思量である。足を組んだ後、まず思索すべき法に注意を向け、その法の上に安定して動かなくなり、一点の妄念もない。これが意根による参禅・参究の状態である。

意根の思量は深くて遅いが徹底しており、意識の思考は速くて浅く、不徹底で透徹していない。意識の思考は前行方便であり、目的は意根の思索を引き起こすことにある。最初は必ず経なければならない過程である。意根の思量・参究の中では、得られる知識はほとんどなく、知識量は増えないが、非常に興味深く、深い探求の趣きがあり、何かを発見しそうな朦朧とした楽しみがある。開発されるのは全て自らの心田の智慧であり、この智慧は外から得るものではない。外から得るものは全て知識である。この境地に至ると、疲れを感じなくなり、私は午前中でも一日中でも座っていられる。ただ心に未練があるため、やむを得ず座を下りるのである。

——生如法師の開示
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意根を用いて思量することの益

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