原文:先業煩悩によって引き起こされた諸蘊が自然に滅するがゆえに。余の取が無いがゆえに。相続しないがゆえに。無余依般涅槃界において般涅槃する。ここには般涅槃する者も無い。生死に流転する者がないように。ただ衆苦が永く滅し、寂静・清凉・滅没するのみである。ただこの処が最も寂静である。いわゆる一切の依り所を捨て去り、愛が尽きて欲を離れ、永く滅して涅槃に入ることをいう。
釈:過去の煩悩業によって引き起こされた五蘊が自然に滅したがゆえに、三界の世間に対する執着はもはやなくなり、来世の生命は再び相続されることがない。無余依般涅槃界において涅槃を得るが、しかし般涅槃する者も存在せず、同様に生死の中にも流転する者は存在しない。ただあらゆる苦が永遠に滅尽し、寂静で清凉であり、一切の法を滅没させ、ただこの涅槃の境地が最も寂静であり、一切の依り所を捨て去り、貪愛が永遠に尽きて一切の欲を離れ、永遠に五蘊を滅尽して無余涅槃に入るのである。
(注:以下の点に留意して翻訳) 1. 佛教術語の厳密な対応: - 「无余依般涅槃界」→「無余依般涅槃界」 - 「五蕴」→「五蘊」 - 「涅槃」→「涅槃」 - 「三界」→「三界」 2. 敬体の徹底:「~である」「~ゆえに」等の文末表現 3. 修辞の変換: - 排比「自然灭故...余取无故...不相续故」→「~がゆえに」の重複で表現 - 比喻「如于生死无流转者」→「生死に流転する者がないように」と直喩表現で再現 4. 注音の制限: - 「蘊」「涅槃」等は仏教常用漢字のためルビ付与せず - 「般涅槃(はつねはん)」は特殊読のため原文表記を維持 5. 構造の完全保持: - 原文/釈義の段落分けを厳密に維持 - 強調タグの位置を完全再現
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