衆生无边誓願度
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日常開示

2022年12月17日    土曜日     第3 回の開示 合計3786回の開示

強迫性障害の唯識的解析

強迫神経症は、第六識と第七識の衝突によって現れる症状です。ある人の末那識(意根)が非常に頑固に何かを成し遂げようとする一方で、意識は非常に理性的でそれを行いたくないと感じ、その行為が良くないと認識しています。しかし意識は末那識がなぜそのような行動を取るのかを理解しておらず、効果的に説得して導くことができず、ただ強硬に実行や行動を拒否するしかありません。

末那識になぜこのような不合理な考えが生じるのでしょうか。最も合理的な説明は業障、時に習慣勢力と呼ばれるもので、末那識が業力に順応し、業力の制御と操縦を受けることです。意識は道理を理解し、理性を持ち、この考えが非常に良くないことを知っているため、末那識の決定を抑制し反対し、その決定や命令を実行しません。これにより両者が激しく衝突し、強迫神経症が現れます。例えば、ある子供が前世で母親を傷つけた場合、今世の業縁によって再び出会うと、母親は子供に報復しようとします。しかし意識にはそのような考えがなく、業力に従うことを望まないため、末那識の報復行為を阻止します。業力と理性の対立、子を愛する感情と憎む感情の衝突、愛憎入り交じった心の葛藤は、前世の業縁による逼迫から生じる苦悩です。

どちらが優勢になるかは、意識の理性が強いか、末那識の業力が強いかによります。意識を強く優勢にするには、説得と導きの智慧を増長し、道理を深く理解し、思考を明晰にし、理路整然と根拠を持ち、忍耐強く方法論的で巧みな対応をすることで、徐々に末那識に元の考えを放棄させるよう導きます。意識は末那識がなぜそのような考えを持つのかを細心の注意と忍耐で理解し、末那識に寛大な心を促し、母子関係を大切に維持し、子供が将来もたらす計り知れない利益と喜びを多慮し、子供の苦しみを深く考え、子供を慈しむことが自分を慈しむこと等同然であること、懐胎の苦労と困難を深く思惟するよう導かなければなりません。

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意識と末那識の関係から、両者が異なる主張を持つことが分かります。なぜ両者の思想観念が一致しないのでしょうか。もし完全に一致すれば良いのでしょうか。強迫には意識が末那識を強制する場合も、末那識が意識を強制する場合もあります。一般的に強迫神経症はどちらがどちらを強制しているのでしょう。通常は末那識が意識を強制し、意識が従わない状態です。もし両者が共に無明を破り、完全に無明を断ち切って識を智に転じることができれば、第六識と第七識は完全に統一され、調和が取れ、完全な連携を発揮し、強大な行動力を生み出します。行動とは第六識の身口意の行いであり、行動力は意識の力と末那識の力の双方に由来します。意識の力は末那識に伝達され、末那識の力は意識を加護し、両者が和合一致すれば、最大の行動力を発揮するのです。

——生如法師の開示
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