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煩悩無尽誓い断つ
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日常開示

2022年11月10日    木曜日     第2 回の開示 合計3741回の開示

瑜伽師地論 第三十四巻(四十)

原文:かくの如き等の比度増上加意力の故に、他世有る諸行の生起に於いて、決定を得る。かくの如く略して三種の増上加意力の故に、尋思観察するに、内外の諸行は無常性なり。即ち、浄信増上加意力の故に、現見増上加意力の故に、比度増上加意力の故なり。前に挙げたる所に於いて、能く随順して無常の五行を修し、已に変異と滅壞の二行を弁ず。

釈:以上の比度増上加意力の故に、前世と後世の諸行が生起するという事柄に対し、決定心と確定心が生じる。大略三種の増上加意力によって、内外の諸行が無常性であることを尋思観察できる。三種の増上加意力とは、浄信増上加意力・現見増上加意力・比度増上加意力である。先に列挙した内外の諸行に対し、五種の無常行に随順して修習し、変異と滅壞の二行を弁別することができる。

前世と後世の五蘊の無常を観行する必要がある時は、現世における五蘊の如実現量観行を基礎として、正しく比度観行によって前世と後世の五蘊を観じ、証知を得るべきである。比度する二法は同類でなければならず、同類でない法は比度できない。現在の五蘊に対する如実現量観行を基礎として、過去にあった五蘊と将来現れる五蘊を正しく比度観行することにより、証知を得て諸行無常に対し心に決定を得、確認することができる。

——生如法師の開示
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