衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2022年10月21日    金曜日     第1開示 合計3713開示

智慧を用いてどのように禅定に入ることができるか

上座が呼吸を整えた後、心の中で熟考すべき問題を呼び起こし、意識で問題の内包を整理したら、分析・推理・推測・想像をせず、表面的な意識の思考を用いず、意根を働かせます。問題を深く意根の心に植え付け、意根にその問題を留めておくと、この時意識と意根の心には文字と言葉と音声が存在しません。こうして深い禅定が現れ、定力が生じます。意根が問題を思量する状態にあれば、色身に妨げがなく、心に雑念がなければ、意根は思量すればするほど集中し、禅定は深まり、智慧は開け、身心の状態はますます調和し、精神はますます愉悅に満ちます。

このような深い禅定の中で法義を思量することは、深い観行・参禅・参究に完全に等しく、心の中で法義はますます明瞭になります。ひとたび透徹して思量できれば、内心は非常に確信に満ち、疑いがなく、疑惘が断たれます。もしこの方法で我見を断つ内容や自性明心に関する内容を思量すれば、ひとたび思量参究して明らかになれば、三縛結を断じ、疑結は必ず断たれます。もし意識の推理や憶測で導き出したものであれば、意根は明らかでなく、疑結は断たれず、業障も除かれず、生死を絶つことはできません。

非常に多くの人は意識による浅薄な思考方法しか使えず、意根による深い思量の方法を用いないため、みな参禅や参究に力を入れることができず、情思意解に陥り、疑情は消えず、疑結は断たれません。何かあれば疑心が盛んになり、以前に導き出した法は覆されてしまいます。たとえ覆されなくても、それは実証・親証ではなく、実際の役には立ちません。だから今、悟ったと自認する多くの者の中で、偽悟の比率は純金の比率、あるいはそれ以上で、決して少なくありません。これが末法の世の現状です。どれだけ多くの人が心に納得できなくとも、これが事実であり、末法の世の衆生の器量と時代背景に相応しく符合しており、正法の時期や像法の時期より良くなることは絶対にありません。

——生如法師の開示
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