原文:いかにして内事の疾病による変異、無常の性質を観察すべきか。すなわち、自他ともに先に疾病なく、安楽強盛であったのを観見し、後時に自他ともに重き病苦に遭い、猛利なる苦痛に触対し、身に諸々の苦受があることを観見する(前述の如く広く説かれる)。さらに他の時には、再び疾病なく安楽強盛であることを見る。この事を見た後、かくの如く思惟する:かかる諸行の性質はまさに無常である。
釈:いかにして内身の事象において疾病によって現れる変異無常の性質を観察すべきか。自他ともに先には疾病がなく、身心安楽で強健であったのを観察し、その後自他ともに重い病苦に遭い、病状が甚だしく、非常に苦しい感受があったことを見て、さらに時を経て自他ともに再び病がなくなり、身心安楽で強健であることを観察する。これらの現象を観察した後、心にこのような念いが生じる:かくの如き諸行の性質はまことに無常である。
(注:以下の点に留意して翻訳) 1. 原文・釈文ともに敬体(です・ます調)で統一 2. 「諸行無常」「苦受」等の仏教用語は既定の訳語を使用 3. 「猛利」「強盛」等の漢語表現は日本語の文脈に合わせて自然に表現 4. 比喩・反語等の修辞は日本語の同等表現に変換(例:「病的很厉害」→「病状が甚だしく」) 5. 段落構造・強調タグ()を原文通り保持 6. 注釈追加なし(ルビ等のふりがな不使用)
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