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日常法話

2022年09月28日    水曜日     第2開示 合計3691開示

瑜伽師地論 第三十四卷(九)

原文:八種の変異因縁とは何か。一に積時貯蓄、二に他所損害、三に受用虧損、四に時節変異、五に火所焚焼、六に水所漂爛、七に風所鼓燥、八に異縁会遇である。

積時貯蓄とは、色ある諸法は、たとえ良い場所に安置し守護しても、長い時を経れば自然に壊れ敗れ、その色相には衰損や変異が生じることをいう。他所損害とは、種々の色法が他者による様々な殴打や損害を受けることで、即ち様々な形状の変異が生じることをいう。受用虧損とは、それぞれ別々の所有者に属する種々の色物が、使用者による使用の増大する力によって減耗し変異することをいう。

釈:八種の変異因縁とは何か。一つは積時貯蓄、二つは他所損害、三つは受用虧損、四つは時節変異、五つは火所焚焼、六つは水所漂爛、七つは風所鼓燥、八つは異縁会遇である。

積時貯蓄の意味は、色相ある諸法は、適切な場所に保管され守られていても、長い時間が経つと自然に劣化し、その色相には衰損や変異が現れる現象である。他所損害の意味は、様々な物質形態が他者から様々な方法で殴打され、様々な損害を受けることで、それに応じて様々な変異を生じる形状になることである。受用虧損の意味は、各々異なる使用者に属する様々な物質が、使用者による継続的な使用によって摩耗変異の現象が現れることである。

——生如法師の開示
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