原文:又彼一切恶不善法。或缘过去事生。或缘未来事生。或缘现在事生。如是彼法。或缘不现见境。或缘现见境。若缘过去未来事境。是名缘不现见境。若缘现在事境。是名缘现见境。
解釈:すべての悪不善法は、過去の事に縁じて生じるか、未来の事に縁じて生じるか、あるいは現在の事に縁じて生じます。それゆえ、悪不善法は非現前に見られる境界に縁じるか、あるいは現前に見られる境界に縁じます。もし過去と未来の境界に縁じるのであれば、非現前に見られる境界に縁じると言い、もし現在に現れる境界に縁じるのであれば、現前に見られる境界に縁じると言います。
原文:当知此中于缘不现见境。恶不善法其未生者。欲令不生。其已生者。欲令永断。自策自励。是名策励。于缘现见境。恶不善法其未生者。欲令不生。其已生者欲令永断。勇猛正勤。是名发勤精进。所以者何。要当坚固自策自励。勇猛正勤。方能令彼或不复生或永断灭。
解釈:そして、非現前に見られる境界に縁じる悪不善法については、まだ生じていないときには、必ず生じさせないようにし、すでに生じているときには、必ず永遠に断滅させるようにします。自ら鞭を打ち、自ら励ますことを、策励と言います。現前に見られる境界に縁じる悪不善法については、まだ生じていないときには必ず生じさせず、すでに生じているときには必ず永遠に断滅させるために、勇猛に正しく勤めることを、発勤精進と言います。なぜなら、心が堅固に自らを鞭打ち励まし、勇猛に精進してこそ、はじめて悪不善法を再び生じさせないようにし、あるいは永遠に断滅させることができるからです。
原文:又于下品中品诸缠。其未生者欲令不生。其已生者欲令永断。故自策励。于上品缠。其未生者欲令不生。其已生者欲令永断。发勤精进。又若行于过去境界。如是行时。不令烦恼缘彼生起。设复失念。暂时生起而不忍受。速能断灭。除遣变吐。如缘过去。若行未来当知亦尔。如是未生恶不善法。能令不生。生已能断。是名策励。
解釈:下品と中品のすべての煩悩の纏縛については、まだ生じていないものは必ず生じさせず、すでに生じたものは必ず永遠に断滅させるので、自ら策励します。上品の煩悩の纏縛については、まだ生じていないものは必ず生じさせず、すでに生じたものは必ず永遠に滅除させるので、勤めて精進します。
もし心が過去の境界に縁じるなら、過去の境界を想うことに縁じているとき、煩悩をそのために生起させないようにします。たとえ正念を失って煩悩が現れたことに気づかず、一時的に生じたとしても、それを受け容れず、速やかに断滅させ、煩悩を除遣し剔除します。もし心が未来の境界に縁じるなら、過去の境界に縁じるのと同じように対処すべきです。このように、まだ生じていない悪不善法を生じさせず、すでに生じたものを速やかに断つことを、策励と言います。
原文:若行现在所缘境界。如是行时。不令烦恼缘彼生起。设复失念。暂时生起而不忍受。速能断灭。除遣变吐。如是未生恶不善法。令其不生。已经生起,生已能断。是名发勤精进。
解釈:もし心が現在の現前に見られる境界に縁じるなら、現前の境界の中で活動するとき、煩悩を現在の境界に縁じて生起させないようにします。もし不注意で正念を失い、煩悩が一時的に生じたとしても、気づいた途端にそれを受け容れず、速やかに断滅させ、煩悩を除遣し剔除します。このように、まだ生じていない悪不善法を生じさせず、すでに生じた悪不善法は、生じた後に速やかに断つことを、勤勉精進と言います。
以上のように勇猛に精進して四正勤を修行し、自らを鞭打ち励ますならば、煩悩はほどなく除遣されます。煩悩が除遣された後に心が清浄になってこそ見道でき、智慧の解脱を得ることができます。もし煩悩の纏縛の害をまだ覚悟できず、煩悩の泛滥を任せているならば、輪回の苦悩の災いは除かれず、見道して聖を証する由もありません。このことから、煩悩を断ぜずして菩提を証するということは、そのようなことはないと分かります。
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