衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2022年06月21日    火曜日     第2 回の開示 合計3646回の開示

「応無所住にして其の心を生ずる」の意味

応無所住而生其心とは、あらゆる縁に応じながらもいかなる縁にも住することなく心を働かせるという意味である。第七識が何かに執着して心を働かせる時、第八識は常に無所住のまま縁に応じて作用し、いかなる境遇にあっても変わらない。第六・七識が我見を断じ悟りを証した後は、無明の煩悩を断除し、やはり縁に応じて無所住に作用するようになる。これには段階と範囲があり、無明が薄まるほど煩悩は軽減され、第六・七識は清浄となり、縁が及ぼす影響も小さくなり、縁に応じてより無所住となる。なぜ第八識は縁に応じても無所住なのか。第八識は世間の無明煩悩の心ではなく、縁の世間的相を知らず分別もしないため、世間的相を執取せず、心が住するところがないからである。

「応」は対応の意、「生」は無から有を生じるのではなく、絶え間なく運転する意味である。第六・七識が縁に応じて無所住となるには、縁の本質を見破った後でなければ実現できない。看破が徹底的であればあるほど、より無所住となる。縁は空なるものだから、どうして執着して煩悩を生じる必要があろうか。どうして執取する必要があろうか。このように看破すれば心は空となり放下され、世間法の中で作用する時、もはや用心することなく法相に執取せず、世間法があっても無に等しく、心は清らかに障りなくなる。無明が重ければ重いほど世間法を重視し、心はより執着する。

回向文:我々のネットワークプラットフォームにおけるすべての法弘めと共修の功徳を、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向します。世界の平和を祈願し、戦争起こらず、烽火燃えず、干戈永遠に止むことを。あらゆる災害ことごとく消退せんことを。各国の人民が団結し助け合い、慈心をもって相対し、風雨順調に国泰民安なることを祈ります。すべての衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、善縁を広く結び、善業を広く修め、仏を信じ学び、善根を成長させ、苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉じ涅槃の路を開かんことを。仏教の永き興隆を願い、正法が永住することを。三界の火宅を変じて極楽の蓮邦とならんことを。

——生如法師の開示
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