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日常開示

2022年06月01日    水曜日     第1 回の開示 合計3638回の開示

諸行無常をいかに観行するか(その3)

内外の五つの行によって無常性を観察する。すなわち、変異無常・滅壊無常・別離無常・合会無常・法性無常である。

いかにしてまた別離の行によって無常性を観ずるべきか。内外二種の別離に依ることを知るべく、諸行は無常性であることを了知すべきである。内なる別離による無常性とは、たとえばある者が先に主人の立場にあり、奴隷でも使用人でもなく、自ら享受し、他を駆使して諸事業を行っていたが、後に主人たる性質を失い、奴隷や使用人の性質を転じて得ることをいう。このように主性などが別離することを無常の性と名付ける。外なる別離による無常性とは、現前に存在する資生財宝が先に変異せず、別離無常の滅壊を受けていなかったものが、後に王・盗賊・非愛及び共財などによって奪われ、あるいは悪しき行いによって失われ、あるいは方便を尽くしても得られなくなる類いをいう。かくの如くに別離の行によって無常性を知るべきである。

いかにしてまた法性の行によって無常性を観ずるべきか。すなわちすべての変異無常・滅壊無常・別離無常が、現在世において未だ合会せず、未来世において当に有るべき法性を、如実に通达することである。かくの如き諸行が未来世に当に有るべき法性を、このように通达する類いを法性無常と名付ける。

いかにしてまた合会の行によって無常性を観ずるべきか。すなわちこのような変異無常・滅壊無常・別離無常が、現在世において合会して現前することを、如実に通达することである。かくの如き諸行が現在世に現前合会することを、このように通达する類いを合会無常と名付ける。かくして内外の諸行における五種の無常性を、五種の行によって相応じた作意を修習し、多く修習するが故に決定を得る。(まず諸行無常を証得し、無常によって苦を証得し、苦によって空を証得し、空によって無我を証得する。これらは全て苦であり、苦諦に摂せられる。)

かくして証成道理と修増上によって無常行の決定を得た後、ただちに苦行に入り、このように思惟する。かかる諸行は皆無常なり。無常なるが故に必ず生法性を有す。かかる諸行は生法なるが故に生苦を有し、生苦あるが故に老病死苦・怨憎会苦・愛別離苦・求不得苦あることを知るべし。かくしてまず不可愛の行によって苦行に入る。さらに有漏有取の楽受に順ずる一切蘊において、結縛の行によって苦行に入る。(無常行を観じて諸行無常を証得した後、心は間断なく三苦・八苦を思惟し、苦行に入る。間断なく苦行に入るとは、意根と意識が同時に無常法を心に決定し、諸行無常を確認し、さらに共同して諸行が苦であることを証得する。)

何故ならば、愛等の結ぶべき処に愛等の結を生じ、貪等の縛るべき処に貪等の縛を生ずれば、生老病死愁悲憂苦、一切の擾悩純大苦蘊を招集するからである。さらに有漏有取の非苦楽に順ずる一切蘊において、不安穏の行によって苦行に入る。何故ならば、有漏有取の非苦楽に順ずる一切諸蘊は粗重と倶に行じ、苦楽の種子に随逐され、苦苦・壊苦より解脱せざるが故に、一切皆無常滅法であるからである。

かくの如き行者は、楽受に順ずる諸行及び楽受において結縛の行によって壊苦に入り、苦受に順ずる諸行及び苦受において不可愛の行によって苦苦に入り、不苦不楽受に順ずる諸行及び不苦不楽受において不安穏の行によって行苦に入る。かくして結縛行・不可愛行・不安穏行の増上力によって、三受の中に「全ての受は悉く苦なり」と説く。かくして無常行作意を先として苦行に入る。

さらにこのように思惟する。今の私にはただ諸根あり、ただ境界あり、ただそれらから生ずる諸受あり、ただ心あり、ただ仮名の我我所法あり、ただ見あり、ただ仮立があるのみ。この中に得られるものはこれ以外になく、過不足もない。かくしてただ諸蘊のみが得られ、諸蘊の中に常恒堅住の主宰、我あるいは有情と説くべきもの、生者・老者・病者・死者と説くべきもの、あるいは業を造り種々の果及び異熟を受けるべきものは存在しない。これによって諸行は皆空なり、我無きが故なり。かくして無所得の行によって空行に入る。

さらにこのように思惟する。全ての諸行はその自相及び無常相・苦相と相応じ、全て縁より生ずるが故に自在を得ず、自在ならざるが故に全て我にあらず。かくして不自在の行によって無我行に入る。かくの如き行者は十行をもって四行を摂し、さらに四行をもって苦諦相を了知する。すなわち無常行は五行に摂せられ(変異行・滅壊行・別離行・法性行・合会行)、苦行は三行に摂せられ(結縛行・不可愛行・不安穏行)、空行は一行に摂せられ(無所得行)、無我行は一行に摂せられる(不自在行)。彼は十行によって四行を悟入し、さらに四行によって苦諦相を正覚了する。(以上苦諦の修習を終え、次に集諦・滅諦・道諦を修習する。)

回向文:当ネットプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向する。世界平和を祈願し、戦争起こらず、烽火興らず、干戈永遠に止むことを。一切の災害尽く消退せんことを。各国人民が団結互助し、慈心をもって相対し、風雨時に順い、国泰民安ならんことを。一切衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、善縁を広く結び、善業を修め、仏法を信じ学び、善根を増長し、苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修し、悪趣の門を閉じ、涅槃の路を開かんことを。仏教の永き興隆と正法の永住を祈願し、三界の火宅を極楽の蓮邦となさんことを。

——生如法師の開示
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