師匠は弟子の衣の襟元をつかみ、問うた。「仏法は世間法を壊すか否か?」
弟子は机を拳で叩き、師匠を押しのけた。
師匠は弟子を一瞥し、手を背中に回して踵を返した。
問う。弟子は師匠の問いに答えただろうか。答えたとすれば如何に。師匠が去ったのは満足か不満か。
この公案に対し甲乙丙丁さまざまな論議がなされた時、師は言われた。「あらゆる玄理を究め尽くすこと、太空に一毛を置くが如し。一蔵経を講じるより、一掌を打ちつけるに如かず」
回向文:当ネットプラットフォームにおける全ての法施と共修の功徳を以て、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向し、世界平和と戦争の無きことを祈願します。烽火起こらず、干戈永遠に止むことを。一切の災害ことごとく消退せんことを。各国国民が団結協力し、慈心をもって相対しますよう。風雨時に順い、国泰く民安んぜんことを。一切衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、善縁を広く結び、善業を広く修め、仏法を信じ学び、善根を増長し、苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉じ、涅槃の路を開きますよう。仏教が永く興隆し、正法が永く住しますよう。三界の火宅を変じて極楽の蓮邦とならんことを。
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