定力が不足し、心が縁に攀じる習気が強いことの一因は、身体の経絡が詰まって通じないことにもあります。故に身体の経絡を疏通させることから着手するのも、禅定を強化する良い方法です。如何にして経絡を詰まらせず疏通させるかと言えば、飲食を調節し少食にする、あるいは3~5日間完全に断食し、水を多く飲み、徐々に少食に移行することです。少食の基準は個人の身体素質と心理的耐性によって定め、一般的には1~2分の満腹感を得る程度で効果が比較的顕著に現れ、時間を長くすれば更に効果が高まります。
どのような効果かと言いますと、飲食を徐々に回復させる過程で、心が澄み渡り妄念が少なくなり、身体には自然と気脈が規則正しく巡り、その力は強く身心を安楽ならしめます。この気脈が全身を凝集させると、坐っていると動きたくなくなり、一日中座を下りず、心に雑念が生じず集中できます。この時、頭の中の思考は自ら制御可能で、他の雑事を排除し専ら参究すべき法義を思考できます。恰もリモコンで自由にチャンネルを切り替える如く、このリモコンを自ら掌握し指揮するので、仏法を参究し観行する道に速やかに入ることができるのです。
身体のこの気脈はまた、臓器に潜む湿気や寒気などの病気を駆逐し、脾胃など器官の機能を調えます。故に少食や断食は病を除く良法でもあり、身体素質が弱く禅定が修められない方は試みると良いでしょう。具体的な方法は辟穀の規則を参照してください。
回向文:当ネットプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を以て、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向いたします。世界平和と戦争の無きことを祈願し、烽火起こらず武器永く息み、一切の災難ことごとく消退せんことを。各国人民が団結互助し慈心を以て相対し、風雨順時に国泰民安ならんことを。一切衆生が因果を深く信じ慈心をもって殺生せず、善縁を広く結び善業を修め、仏を信じ学び善根を増長し、苦を知り集を断ち滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉ざし涅槃の路を開かんことを。仏教の永き興隆と正法の永住を祈り、三界の火宅を極楽の蓮邦となさんことを。
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