衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2022年04月13日    水曜日     第1 回の開示 合計3614回の開示

衆生と涅槃

問:衆生は常に涅槃の中にあるのか、それとも無余涅槃の後に涅槃に戻るのか。

答:無余涅槃の後には、自性清浄の本心のみが残り、五蘊のいずれの法も存在しません。すなわち衆生は存在せず、衆生がいなければ、誰が涅槃に入るのでしょうか。誰が涅槃に戻るのでしょうか。涅槃に入る者もなく、涅槃に戻る者もいないのです。

涅槃は清浄法界を表し、自性清浄心を表します。生滅なく、形相なく、内外なく、寂静不動です。衆生は涅槃から出ることも入れ入ることもできません。衆生と涅槃の関係は、衆生の全体が即ち涅槃なのです。金器と金の関係のように、金器の形は千差万別ですが、全ての金器は内から外まで金以外の何物でもありません。金器が再び金の中に戻るという説は存在しません。衆生の五蘊身心のいずれの法も、清浄なる涅槃心によって造られたものでなく、実質は全て清浄なる涅槃そのものです。再び涅槃に入る、涅槃に戻るという説はないのです。

衆生は涅槃を離れたことがなく、永遠に涅槃から離れることもできません。しかし無明によって常に涅槃の中にありながら自覚せず、虚妄にさまよい動揺し、妄りに生死輪廻の苦しみを受けているのです。故に涅槃に戻る必要も入る必要もなく、衆生は無明に覆われているだけで認識していないのです。ただ認識すれば、即時に清浄となり、即時に寂静解脱し、再び生死と束縛はなく、至る所が金そのものであり、何を以て金器に執着する必要がありましょうか。

回向文:私たちのネットワークプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を以て、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向します。世界の平和を祈願し、戦争が起こらず、烽火が燃えず、干戈が永遠に止むことを。全ての災害が尽く消退することを。各国の人民が団結し助け合い、慈心をもって相対することを祈願します。風雨順調で国家安泰、人民平安であることを。全ての衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、善き縁を広く結び、善き業を広く修め、仏を信じ仏を学び、善根が増長することを。苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉ざし涅槃の道を開くことを。仏教が永遠に興隆し、正法が永住することを祈願します。三界の火宅を変じて極楽の蓮邦とならんことを。

——生如法師の開示
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