衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2022年04月07日    木曜日     第2 回の開示 合計3608回の開示

一心の観行

最近、弟子は苦聖諦を観じ、五蘊の無常性・苦性について一定の悟りを得ました。長春での疫病流行に伴い、ほぼ一ヶ月外出できない日々を送る中で、いよいよ生命の無常を深く感じるようになりました。以前の私は生活を「固定」させ、慣れ親しんだリズムで進歩し仏法を学びたいと願っていましたが、事は人の思うようにはならず、病患や災禍は期せずして訪れ、その過程で最終的に感じられるものは苦のみでした。かつての私はこの世界を愛し、スポーツや歌唱、音楽など幅広い趣味に耽溺しておりました。

しかしこれらの愛着や趣味追求の過程において、私の生活は本質的な変化を得ず、心の安寧も得られませんでした。現在の私は自らの嗜好を減らし、正法を学びその教えに従って行動するよう努めることで、ようやく心性に一定の変化が生じました。色蘊も受蘊も、いずれも頼りにならぬものであることを次第に悟りました。これらは絶えず変化し、もしこれを追い求めれば、ただ煩悩を増すのみです。自らを悩ますものはすべて苦であり、楽受であれ愛着の対象であれ、あるいは純粋な苦痛であれ、その本質に変わりはありません。

評:理論的な思惟観行は、現実生活の体験の直接性と深遠さには及びません。五感による切実な感受体験は、独頭意識の思惟分析よりも常に人への衝撃が大きく、影響も深いものです。故に観行を現実生活に落とし込むことで、体悟はより直接的に深まり、覚悟も速やかに開かれ、智慧が啓発されやすくなります。心一の観察体悟は素晴らしく、この観察智慧は禅定力を増強させ、智慧が定を導き、再び定が慧を増すことで、定慧が互いに助け合い、修行は大いに進歩します。このまま堅持されんことを。

回向文:当ネットワークプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を以て、法界のすべての衆生に回向いたします。世界の民衆に回向し、世界平和と戦争の消滅を祈願します。烽火起こらず干戈永遠に止み、一切の災害ことごとく消退せんことを。各国人民が団結互助し慈心をもって相対し、風雨時に順い国泰民安ならんことを。すべての衆生が因果を深く信じ慈心をもって殺生せず、善縁を広く結び善業を修め、仏法を信じ学ぶことで善根を成長させ、苦を知り集を断ち滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉ざし涅槃の路を開かんことを。仏教の永き興隆と正法の永住を祈り、三界の火宅を極楽の蓮邦とならしめんことを。

——生如法師の開示
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