衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2022年03月17日    木曜日     第1 回の開示 合計3589回の開示

瑜伽師地論 第九巻 十二因縁釈(十五)

眼処とは何か。眼識が依り所とする清浄な浄色を指す。これによって色(対象)を過去に見、現在に見、未来に見ることができる。眼処がこのようであるならば、耳処・鼻処・舌処・身処から意処に至るまで、それぞれ相応する働きを尽くして知るべきである。一切の処において、三時の業用差別を説くべきである。これもまた二種あり、名色の種子に摂受された六処の種子、およびそれによって生じた果報体の六処である。五処は欲界と色界に存在し、第六処は三界に通じる。

眼触とは何か。三和(眼根・色境・眼識)によって生じ、境界を取る清浄微妙なる作用を指す。他の触もまた同様に、それぞれ別の境に随って相応する働きがあると知るべきである。これも二種あり、六処の種子に摂受された種子触、およびそれによって生じた果報触である。欲界には六種具足し、色界には四種、無色界には一つのみ存在する。

楽受とは何か。楽に順じた諸根と境界を縁として生じる適悦の受を指し、受に摂せられる。苦受とは何か。苦に順じた二つの縁によって生じる非適悦の受を指し、受に摂せられる。不苦不楽受とは何か。不苦不楽に順じた二つの縁によって生じる非適悦非不適悦の受を指し、受に摂せられる。欲界に三種、色界に二種あり、第四禅以上から非想非非想処に至るまで、第三の不苦不楽受のみ存在する。これも二種あり、触の種子に摂受された種子受、およびそれによって生じた果報受である。

回向文:当ネットプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向する。世界平和を祈願し、戦争が起こらず、烽火が燃えず、干戈が永遠に止むことを。全ての災難が消退することを。各国人民が団結し助け合い、慈心をもって相対し、風雨順調に国泰民安となることを。全ての衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、善縁を広く結び、善業を修め、仏法を信じ学び、善根を増長し、苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉ざし涅槃の路を開くことを。仏教が永く興隆し、正法が永住し、三界の火宅を極楽の蓮邦に変えることを祈願する。

——生如法師の開示
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