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日常法話

2022年03月15日    火曜日     第1開示 合計3588開示

瑜伽師地論 第九巻 十二因縁釈(十四)

原文:受薀とは何か。一切の領納の種類をいう。想薀とは何か。一切の了像の種類をいう。行薀とは何か。一切の心の造作する意業の種類をいう。識薀とは何か。一切の了別の種類をいう。かくのごとき諸薀は、ことごとく三界に通ず。

釈:受薀とは何か。受薀は一切の法に対するすべての領納の種類、すなわち苦受・楽受・不苦不楽受である。想薀とは何か。想薀は一切の境界に対して境界像を顕発する種類、つまり六識の顕像作用であり、もちろん第七識にも顕像作用がある。行薀とは何か。行薀は一切の識心の造作する思想・心意・業行の種類、すなわち六識の思心所であり、もちろん第七識にも思心所があり、行もある。識薀とは何か。識薀は一切の境界法に対する了別の種類、つまり六識の了別であり、第七識も了別をもつ。これらの受薀・想薀・行薀・識薀はすべて三界に通じ、三界のいずれにも存在する。なぜなら欲界・色界・無色界にはすべて意識があり、第七識もあり、両識とも受・想・行・識の機能作用を有するからである。

原文:四大種とは何か。地水火風の界をいう。これらはことごとく二界に通ず。四大種の造る色とは何か。十色処および法処に摂せられる色をいう。欲界は十色処および法処に摂せられる仮色を具足する。色界には八色処および法処に摂せられる色がある。しかしすべてではない。これもまた二種あり、識の種子に摂受されるもの、種子を名色という、およびそれによって生じる果を名色という。

釈:四大種とは何か。地水火風の界が四大種であり、いずれも欲界と色界に通じる。この二界には色法があるが、無色界には色法がないため、四大種は無色界には通じない。四大種が和合して造り出す色法とは何か。十種の色法および法処に摂せられる色を造り出す。欲界では十の色法:色・声・香・味・触・眼根・耳根・鼻根・舌根・身根、ならびに法処に摂せられる色(法塵)という仮法を具足する。色界には八種の色法:色・声・触・眼根・耳根・鼻根・舌根・身根、および法処に摂せられる仮法があり、香塵と味塵はない。

しかし四大種はすべての法に通じるわけではなく、他の法には四大種だけでは通じず、識の種子がなければ通じない。四大種と識の種子がともに通じる法には二種ある。第一は識の種子に摂受される種子位の名色であり、種子がまだ現行していない段階、名色がまだ出生していない状態、これは中有身の段階を指す。第二は四大種と識の種子がともに生じる果報身の名色である。

四大種と識の種子はいずれも阿頼耶識中の大種であり、二者は並列平等の関係にあり、共同して五陰の名色を構成する。有形的な色は四大種によって形成され、無形的な名は識の種子によって形成される。

回向文:われわれのネットワークプラットフォームにおけるすべての弘法と共修の功徳をもって、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向し、世界の平和と戦争の不起を祈願する。烽火興らず、干戈永く止む。一切の災難、ことごとく消退せんことを。各国の人民が団結互助し、慈心をもって相い向かうことを祈願する。風雨順調で国家安泰ならんことを。一切の衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、広く善縁を結び、広く善業を修め、仏を信じ学び、善根を増長し、苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉ざし、涅槃の路を開かんことを。仏教の永き興隆、正法の永住を祈願する。三界の火宅を変じて極楽の蓮邦となさんことを。

——生如法師の開示
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