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煩悩無尽誓い断つ
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日常開示

2022年03月10日    木曜日     第1 回の開示 合計3584回の開示

瑜伽師地論第九巻十二因縁釈(十一)

なお七種の無知がある。一に世愚、二に事愚、三に移転愚、四に最勝愚、五に真実愚、六に染浄愚、七に増上慢愚。前の十九無知と今の七無知の相摂関係はどうか。初めの三無知は初めの一を摂し、次の三無知は第二を摂し、次の三無知は第三を摂し、次の三無知は第四を摂し、次の四無知は第五を摂し、次の二無知は第六を摂し、最後の一無知は第七を摂する。

解釈:さらに七種の無知がある。第一は三世(過去世・現世・来世)に対する無知。第二は五蘊世間の内外諸行事業に対する無知。第三は五蘊世間の相続運行・生滅変異に対する無知。第四は世間最殊勝なる仏法僧三宝に対する無知。第五は五蘊世間の苦集滅道の真実の理に対する無知。第六は五陰身心の染汚と清浄に対する無知。第七は自心が縁起法を実証し通達する無知で、未得を謂って得とすること。

前の十九無知と現在の七無知の相互摂属関係は、十九無知中の前三無知(前際・後際・前後際無知)が七無知中の第一世愚を摂し、次の三無知(内・外・内外無知)が第二事愚を摂し、次の三無知(業・異熟・異熟業無知)が第三移転愚を摂し、次の三無知(仏・法・僧無知)が第四最勝愚を摂し、次の四無知(苦・集・滅・道無知)が第五真実愚を摂し、次の二無知(因・因所生諸行無知)が第六染浄愚を摂し、最後の一無知(六触処如実通達無知)が第七増上慢愚を摂する。

なお五種の愚がある。一に義愚、二に見愚、三に放逸愚、四に真実義愚、五に増上慢愚。前の十九愚と今の五愚の相摂関係はどうか。見愚は前六愚(前際・後際・前後際・内・外・内外無知)及び因所生法無知を摂す。放逸愚は業と異熟の無知を摂す。真実義愚は仏法等乃至道諦無知を摂す。増上慢愚は最後の無知(六触処無知)を摂す。義愚は一切を遍く摂すると知るべし。

解釈:さらに五種の愚痴がある。第一は一切法に対する愚痴。第二は正知見なき愚痴。第三は生死流転への懈怠放逸。第四は三宝と苦集滅道の真実義に対する愚痴。第五は未得を謂って得とする増上慢。前十九愚と五愚の関係は、見愚が前六愚と因所生法無知を摂し、放逸愚が業と異熟無知を摂し、真実義愚が仏法僧乃至四聖諦無知を摂し、増上慢愚が六触処無知を摂し、義愚が全十九愚を摂する。

回向文:当ネットプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を、法界の一切衆生に回向いたします。世界の民衆に回向し、世界平和を祈願し、戦争が起こらず、烽火が燃えず、干戈が永遠に止み、一切の災難が尽く消退するようお祈り申し上げます。各国人民が団結互助し、慈心をもって相対し、風雨順調に国泰民安となるよう。一切衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生を断ち、善縁を広く結び、善業を修め、仏法を信じ学び、善根を増長し、苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉じ涅槃の路を開くよう。仏教が永く興隆し、正法が常住し、三界の火宅を極楽の蓮邦となすようお祈り申し上げます。

——生如法師の開示
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