修定と修慧

問：弟子が観呼吸の過程についての理解：呼吸を守ることは定を修めることであり、色身の覚受を覚知することは慧を修めることです。この理解は正しいでしょうか？ 

答：呼吸を守ることは定を修めることであり、色身の覚受を覚知することは慧を修めることですが、呼吸を守る時には必ず呼吸を知っており、この「知る」こと自体が慧です。色身の覚受を覚知することは慧ではありますが、智慧ある覚知とは単に色身の覚受を覚知するだけではなく、色身のあらゆる状態を覚知しながらも覚受に落ち入らず、覚受に動転されることなく、覚受を見破り、覚受に無心であり、覚受から脱し、覚受を捨てることにこそ智慧があります。 

定と慧の違いは次の通りです：心を一処に定めて動かないこと、あるいは境に対して無心であり、境に対して心の念がなく、境を知らないことが禅定です。慧は正知であり、邪知は慧ではありません。一つの法に専念して知ることは定と慧を兼ね備えています。定が強まると、全身の複数の法を知ることができ、全身を縁として正知し、心が散乱することなく、色身に対して全体的な観察を持つようになります。全体的な観察を持つ時には、全身を明らかに見やすく、真相を認識し、智慧が生まれます。

回向文：私たちのネットワークプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳をもって、法界の一切衆生に回向し、世界の民衆に回向いたします。世界の平和と戦争のないことを祈願し、烽火が起こらず、干戈が永遠に止むことを願います。あらゆる災難がことごとく消退しますように。各国の人民が団結して助け合い、慈しみの心をもって相対しますように。風雨順時で国家安泰となりますように。一切衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、広く善縁を結び、広く善業を修め、仏を信じて仏法を学び、善根が増長することを願います。苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉ざし涅槃の路を開きますように。仏教が永遠に興隆し、正法が永く住んますように。三界の火宅を変じて極楽の蓮邦と成しますように。