呼吸を観じる全過程においては、単に身体にのみ力を入れるのではなく、心にも十分に工夫を凝らさねばなりません。畢竟、全ての法を修するは心を修めるためなのです。心は身体の主であり、身体がある程度調えられて心に影響を与えなくなったならば、直ちに心に工夫を凝らすべきです。心が調えられて静まれば、身体も自然と調和して参ります。最終的な修行の要諦は全て心にあり、身体はもはや過度に気を配る必要はありません。
座を下りた後、人との交際や縁に遇う際、身心がどのような反応を示すか、どのような心境であるか、煩悩の状態、心の変化の様相——これら全てが観行後の結果として最も重要な示唆を与えてくれます。心の器量は拡がったか、他者を包容する度量は増したか、物事を長期的・大局的に考えるようになったか、衆生への慈悲心は深まったか、責任感は強まったか、大菩提心は育まれたか、求道心は堅固になったか。仏教と衆生を心に繋いでいるか。これら全てが修行を検証する基準であり、もしまだ程遠いのであれば、見道には未だ遠く、更に努力を重ね、精進して心を用いねばなりません。
回向文:我々のネットワークプラットフォームにおける全ての法弘めと共修の功徳を以て、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向いたします。世界の平和を祈願し、戦争の起こらぬことを。烽火の燃え上がらぬことを、争いが永遠に止むことを。一切の災厄ことごとく消退することを。各国人民が団結し助け合い、慈悲の心をもって相対することを祈願します。風雨順次で、国泰く民安んずることを。一切衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、広く善縁を結び、広く善業を修め、仏法を信じ学び、善根を増長し、苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉じ涅槃の路を開くことを。仏教が永く興隆し、正法が永住することを祈願します。三界の火宅を変じて極楽の蓮邦とならんことを。
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