青空の観行日記 11月21日
今朝の坐禅観呼吸では気道が通じ、胸・腹・肩・背中が温かく快適であった。数回呼吸するうちに熱流が脳に流れ込み、本日は脳部・顔面などに目立った閉塞現象なく、呼吸の圧力も軽やかであった。全身の気脈の変化と覚受を意念で感知し、やがて注意力を眼前に集中させた。
時に法義を思索する中、先日師匠が「呼吸を専心に感知し、意識の推論や導きを排し、現量のまま呼吸の運行と生滅を観察せよ」と説かれたことを突然想起した。そこで眼前に呼吸を専注して観じるうち、まもなく一息吸い込む過程で「ぱちり」と右目と右耳根が通じ、続いて脳と連結する感覚が生じた。右脳部に空明さを覚え、引き続き呼吸を観じる内に左目と左耳も通じ、脳全体が空明となり眼前は清澄に、外界の音に対する耳の鋭敏性は減退し、集中力の更なる向上を明らかに感知した。注意力が全て頭部に集注されていたため、身体他部位の受覚は感じられず。頭部は呼吸に伴い変化を続けたが、表現し難い状態のまま坐禅終了まで持続した。
評:坐禅中に眼根と耳根及び脳が通じた感覚は、禅定により四大が微細化し勝義根において諸根が融通を生じた現れである。禅定が更に深まり五根が悉く通じた暁には、各根の機能が相互代替可能となる。特に意根は五根の一部或いは全部の機能を代行し、六根互いに通じ合い、六塵を一根で了別できる。眼根は色を見るのみならず、耳根の聴覚、鼻根の嗅覚、舌根の味覚、身根の触覚までも具えるようになる。これが六根の神通妙用の発現である。衆生本来この妙用を具えていたが、心に障礙あるが故に五陰身が六根に分かれ各機能が阻害された。本源に復帰するには心量を開き諸根の機能を融通せしめれば、妙用は自然に現前する。
脳が透徹した感覚は、心清浄後に心念が集中し、気脈が任脈から督脈へ巡り、督脈末端の脳部位に至った反応である。気脈が後頭部勝義根を経て頭頂に達し、面部全体に降り、印堂穴において任脈と督脈が接する所で小周天がほぼ完結する。注意力集中による定力増強と心念の意念作用が強まるにつれ、身体は意念に随って変化を生ずる。これが三能変識の作用、特に意根の能動的な変容作用が顕著に現れたものである。意根の意念作用が極大化すれば、念じるがままに物事が変化し、願いが成就する境地に至る。やがては石を金に変じ、一定の境界を変化させることも可能となろう。
回向文:当ネットプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向いたします。世界平和と戦争なきことを祈願し、烽火起こらず干戈永遠に止むことを希求します。あらゆる災難ことごとく消退せんことを。各国人民が団結相助け慈心をもって相対し、風雨時に順い国泰民安ならんことを。一切衆生が因果を深く信じ慈心をもって殺生を断ち、善縁を広く結び善業を修め、仏法を信じ学び善根を増長し、苦を知り集を断ち滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉ざし涅槃の路を開かんことを。仏教の永き興隆と正法の常住を祈念し、三界の火宅を極楽の蓮邦へと転じんことを。
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