衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2021年11月22日    月曜日     第2開示 合計3545開示

六根互用の基礎

青空の観行日記 11月21日

今朝、坐禅で呼吸を観じたところ、気道は通り、胸、腹、肩、背中が温かく快適であった。数回の呼吸を経て、熱流が脳に流れ込み、今日は脳部や顔面などに明らかな詰まりはなく、呼吸の圧力も大きくない。意念で全身の気脈の変化と覚受を感知し、その後は注意を眼前に集中させた。

時折、法義について思考していたところ、ふと師匠が一昨日の開示で「呼吸を専心に感知し、意識による推理や導きをせず、現量で呼吸の運行と生滅を観察せよ」と述べていたことを思い出した。そこで眼前で呼吸を専心に観察していると、そう時間も経たないうちに、一息吸い込む過程で突然「パチッ」という音と共に、右目と右耳の付け根が通じ合う感覚がした。続いて脳とも通じ、右脳部位がやや空明になるのを感じた。さらにしばらく呼吸を観じ続けると、左目と左耳も通じ、脳全体が空明となり、眼前は澄み渡った。耳の外部の音に対する感度が低下し、集中力がさらに高まっていることを明らかに自覚した。全ての注意力が頭部にあったため、身体の他の部位の覚受は感じられなかった。頭部はその後の呼吸の中で多少の変化があったが、うまく表現しがたく、この状態で坐禅終了まで持続した。

評:坐禅中、眼根と耳根が脳と通じ合ったと感じたのは、禅定によって四大が変化し微細化したためである。勝義根において各根が幾分融通し合ったのであり、将来禅定がさらに深まり五根が全て通じ合えば、その機能作用は互いに代替可能となる。特に意根は五根の一部あるいは全ての機能を代替し得る。六根が互いに通じ合えば、六塵は一つの根で了別できるようになる。眼根は色を見るだけでなく、耳根の音を聞く機能、鼻根の香りを嗅ぐ機能、舌根の味を味わう機能、身根の触覚を感じる機能をも併せ持つ。同様に他の諸根も同様であり、こうして六根の神通妙用が現れてくる。衆生は本来、皆この神通妙用を持つことができるが、心に阻害があるため五陰身が六根に分かれ、各根が一部の機能を分担している。そのため機能作用は阻害され、用いるに妙ならざる状態となっている。本来の状態に還るためには、心量を開き、各根の機能を通じさせれば、妙用が現れるのである。

脳が透き通ったように感じたのは、心が清浄になった後、心念が集中し、気脈が前方の任脈から後方の督脈へ運行し、督脈の末端である脳部位に到達した際の反応である。気脈は後頭部の勝義根部位に達し、頭頂を経て顔面全体に至る。印堂穴において任脈と督脈が接する場所で、ほぼ一小周天の運行が完了しようとしている。注意力が集中し、定力が増し、心念の意念作用も強まると、身体は意念に従って変化する。これは三つの能変識の機能作用であり、意根の能変作用が顕著で、幾分主動的な能変作用を呈している。もし意根の意念作用が非常に大きければ、思うものがそのまま現れ、望むものがそのまま来るようになり、心に想うことは全て意のままに実現する。一定の境地に至れば、石を指して金とすることも可能であり、一定の境界を変化させることも可能となる。

回向文:当ネットワークプラットフォームにおける一切の弘法と共修の功徳を以て、法界の一切衆生に回向し、世界の民衆に回向する。世界の平和を祈願し、戦争が起こらず、烽火が上がらず、干戈が永遠に止み、一切の災難が尽く消退することを祈る。各国の人民が団結し助け合い、慈心をもって相対し、風雨順調で国泰民安であることを祈る。一切衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、広く善縁を結び、広く善業を修め、仏を信じ学び善根を増長し、苦を知って集を断ち、滅を慕って道を修め、悪趣の門を閉じ涅槃の路を開くことを願う。仏教が永遠に興隆し、正法が永遠に住することを祈願する。三界の火宅を極楽の蓮邦に変えることを祈願する。

——生如法師の開示
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三能変識の現像作用における区別

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因果空不空

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