衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2021年09月26日    日曜日     第2 回の開示 合計3515回の開示

解脱者の心境とは

解脱とは、煩悩を断ち切り、心が空で無我の状態となり、五蘊十八界に執着せず、色蘊にも受蘊にも想蘊にも行蘊にも識蘊にも固執せず、色・声・香・味・触・法に執着せず、財産・色欲・名声・飲食・睡眠に執着せず、名声や利益を求めることなく、世間法を貪らず、縁に随って物事に対応し、功利的な心や計算高い心がなく、見返りを求めず、権勢や名声を追わないことを指します。権力に迎合したり自惚れたりせず、目立とうと争ったり力ずくで奪ったり自己を誇示することを好まず、互いに騙し合うことも策略を巡らすこともなく、一切の法に心を留めません。なぜなら、五蘊の世間は畢竟空であるからです。何ものにも縛られず、何にも執着せず、取ることも取らぬことも究竟的に得られず、心に枷がかかることもなく、自在で無碍であるがゆえです。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

無量百千三昧は如何にして成就されるのか

次の記事 次の記事

浄和の観行より見たる意根の作用

ページのトップへ戻る