衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2018年02月14日    水曜日     第5 回の開示 合計46回の開示

三境と三量

六識が了別する内六塵は、実四大種子で構成される色法であり、性境と呼ばれます。性境に依って現れる幻境は帯質境です。

五識の縁となるものは性境であり、現量による了別です。意識の縁には性境・帯質境・独影境があり、現量・比量・非量による了別があります。意根は第八識の見分を自らの見たものとし、第八識が現じる一切の法を自己のものとして執着します。これは誤った認識と執着であり、故に非量による了別となります。

意識が縁とする帯質境の例は次の通りです:目をこすって現れる第二の月。実際には第二の月は存在せず、唯一つの月があるのみで、第二の月は虚妄の帯質境です。暗闇で遠方の灯りを鬼火と見做す意識。実際には鬼火は存在せず灯りがあるのみで、鬼火は虚妄の帯質境です。縄を見て蛇と錯覚する意識。実際には蛇は存在せず縄があるのみで、蛇は虚妄の帯質境です。某人甲を見て某人乙と誤認する意識。実際には乙は存在せず甲があるのみで、乙は虚妄の帯質境です。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

意識と理論の相応、意根と実証の相応

次の記事 次の記事

識心は色身の内外及び中間に在らず

ページのトップへ戻る