衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2018年03月09日    金曜日     第5 回の開示 合計180回の開示

禅定における飲食の重要な要因

飲食も禅定に影響を与える重要な要素である。体内に必要以上の栄養素を摂取すると、身体に反応が現れる。その後、識心に影響が及び、識心の反応はやや躁動不安となり、心の念が清浄でなくなり、感情を制御しにくくなったり、強制的な制御が必要となったりする。

これらの栄養には魚肉類・煙酒類・葱蒜類などの葷腥物質だけでなく、素食も含まれる。素食であっても栄養過多になれば、身体と情緒に過激な反応を引き起こし、身心の負担が増加し、心が清浄になりにくくなり、禅定に支障を来す。

したがって多くの人が禅定の修行の難しさを嘆くならば、自らの飲食構造を点検すべきである。栄養過多になっていないかどうか。現代は物質生活が豊かで多様化し、人々は食欲や栄養に執着し、色身と美味を過度に愛惜するため、身心が清浄でなくなり、貪欲と瞋恚を制御しにくくなり、煩悩が重くなり、禅定が成就し得ず、仏法の観行と実証が極めて困難となる。このため仏教を学んで広く多聞し、理論に熟達し、雄弁であっても、内心の実証が結局成就せず、単なる知識の宗徒や理論の雑家に終わってしまう。

世尊は『楞厳経』で弟子たちに葷腥を断ち、欲心と瞋恚の心を降伏させ、道業を速やかに増進するよう求められた。しかし現代社会では物質生活が過度に豊かであるため、たとえ素食であっても同様に身心の清浄を損ない、欲心と瞋恚を増長させ、道業の速やかな増進を阻害する。これは広く仏教を学ぶ弟子たちが注視すべき点であり、修行に適した飲食構造へ自らを調整する必要がある。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

五識五別境心所法

次の記事 次の記事

自証分と証自証分

ページのトップへ戻る