問:昨夜、坐禅で呼吸を観じている最中に、突然、頭の中に一片の白い光が走り、直後に階上で椅子を動かす音が聞こえました。頭の中の白い光の閃光は、根塵触生によるものですか。
答:階上で椅子を動かす音が大脳の勝義根に伝わり、根塵が触れ合って識を生じ、耳識が音を聞いたのです。音を聞く前に、声塵が突然勝義根に触れ、勝義根に異常反応が生じ、頭の中の白い光の閃光がその反応です。なぜなら、五勝義根も四大で構成される物質色法であり、声塵も四大の物質色法だからです。もし比較的大きな声塵が勝義根に伝わると、身根の勝義根に触動が生じ、突然の触動により、身根の大脳はストレス反応を起こします。
もし比較的静かな禅定中で、心理的に準備ができていない状態で、突然塵境が現れると、意根は身根に異常反応を促します。もし普段散乱した状態であれば、突然の刺激反応は現れません。また、非常に大きな音、例えば雷鳴なども、耳鼓膜を震わせ、時には耳根を失聴させることもあります。耳鼓膜は身根の肉体に属し、震動は触塵であり、身識によって了別されるのです。これは、声塵が物質属性を持ち、色法でもあることを示しており、したがって眼識によっても一部の色法を了別できます。頭の中の白い光の閃光は、眼識によって了別されたものです。将来、六根が互いに通じ合い互用する時には、音を聞くのに耳識を用いる必要はなく、色を見るのに眼識を用いる必要はなく、香りを嗅ぐのに鼻識を用いる必要はなく、味を嘗めるのに舌識を用いる必要はなく、触れを感じるのに身識を用いる必要はなく、法を思うのに意識を用いる必要はありません。
同じ源の塵境は、眼識が先に見るのか、耳識が先に聞くのか、鼻識が先に嗅ぐのか、舌識が先に嘗めるのか、身識が先に触れるのか。六塵境界の伝播速度は確かに異なり、どれが伝播速度が速いかは、まだ多く観察する必要があります。例えば、天上で雷が鳴る時、眼識が先に稲妻を見るのか、耳識が先に雷鳴を聞くのか。一般的に、色塵の伝播速度は声塵の伝播速度よりも速く、同じ塵境の源から伝わる塵境では、眼識が先に見て、耳識が後で見ます。また、太陽光が伝わる時は、眼識が先に光を見て、身識が後に温かさを感じます。
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