衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年03月14日    水曜日     第2開示 合計200開示

摂受の理

問:なぜ直接対面で説法を聞くことは、本を読んだり録音を聞いたりするよりも摂受力が強く、効果が良いのでしょうか。師匠の話を直接聞くとき、師匠の声に合わせて定(集中)が生じ理解が生まれ、説かれる法義に対する理解と体得がより深く透徹し、法義上により大きな受益があるのはなぜでしょうか。

答:本を読んだり録音を聞いたりする場合、意識による想像や思惟(思考)が必要であり、対応する情景を思い浮かべるため、比量(推論)や非量(誤った認識)の成分が多くなります。そのため効果が劣り、摂受力も弱くなります。直接その場で摂受する場合、現量(直接知覚)の成分が多く、双方の意根(第七識)の間には交流と感応があり、磁場効果のようなものがあります。なぜなら意根は自ら目で見たものを最も信じるため、直接目撃する状況下では最もよく相応(呼応)するからです。

本を読むとき、意根は直接目撃しておらず、距離も遠いため、意識の思惟や想像を通じて理解することになります。それゆえ相応するのが遅く、摂受力も弱くなります。その場で相手の肢体言語や表情を目にし、その場で発せられる声を耳にすることは、いずれも自身の理解と感受を強め、意根に現量による観察を強化させ、よりよく相応させます。それゆえ摂受力が強くなるのです。このため、仏が在世していた時代、弟子たちはこぞって仏のそばを離れようとせず、仏から離れるとこの強大な摂受力が失われてしまうからでした。

——生如法師の開示
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眼識と意識による色塵の了別原理

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