衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年03月18日    日曜日     第2開示 合計222開示

催眠の作用

五蓋(貪欲・瞋恚・睡眠・掉悔・疑惑)という覆いが初禅定の発起を妨げる。これは意根の五蓋の心結が禅定を阻むものであり、意根の心結が解けた後、覆いが取り除かれると禅定が生じる。

心結を開くには催眠法が用いられる。催眠中は意識の遮りがなく、意根が自らに向き合い、自分の心結を述べることができる。そして催眠師の導きのもと、懺悔などの形で心結を解くと、内心は突然軽くなり、あたかも千斤の重荷を下ろしたようになる。

普段は意識が体面を気にして自らに向き合おうとせず、意根が自らの心の結びつきを露わにするのを遮るため、結節は解けない。一方、意根は率直で体面を気にせず、あるがままを語る。催眠師を信じれば降伏され、自らを変えて業種・業縁を消滅させ、問題を解決できる。心結が多く体面を重んじる人々は、意識の関門を通り抜けられず、意識がブロックして他人が意根の内側を覗くのを許さないため、催眠法によってのみ彼らの心の内なる問題を解決できる。ゆえに表面的な懺悔は意識の懺悔であり、意根が懺悔していないと業種は消えず、意根が覚知して初めて業種が消滅する。

意根の無明を一つ一つ解決すれば、成仏への道は速やかに進み、多くの仏経を読んだり三蔵十二部を苦労して暗誦したりする必要もなく、ここに坐ったまま心の結びを解き、無明を少しずつ破り、成仏が早まり、神通も現れ、道力も増強される。

病を治すには根本を治す必要があり、その根本とは意根である。慧根も善根もすべて意根に属する。子供によっては幼少時から善根福徳があるとわかるが、これは意識が持つものか、それとも意根が持つものか。生まれつきの性質は意識が持つものではなく、意根が前世で修習して持ち越したものである。子供によっては数歳で結跏趺坐ができるが、これらはすべて意根が前世から持ち越した習慣である。幼い子供が琴を弾き曲を作るのも、意根の慧力の作用である。生まれつき度量が広く人を容れる海のような器量を持つ者も、意根が前世で修習して持ち越したものである。

——生如法師の開示
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意根の遍縁体性

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