諸法無自性の意味

一切の法に自性がないという意味は、第八識を除くすべての法は自性がないということである。いわゆる自性がないとは、本心である第八識如来蔵が業縁や業種に依り、七識心に依って幻化された法は、いずれも自らの体性を持たず、すべて如来蔵性であるということである。これらの法は自在でなく、自主的でなく、如来蔵によって顕現されたものであり、自ら存在を決定できず、自らを制御できないため、自性がないと言われる。一切の法は因縁によって現れるものであり、因は如来蔵、縁は業縁であり、因縁和合によって生じる法、すなわち縁起の法は自らの体性を持たず、思いのままにならないものである。