四念処観行問答35

問：最近二度の坐禅で空を観じた際、身体に強い圧迫感があり、身動きが取れず、ほとんど制御不能になりました。また本日は気の滞りが両腕に生じ、現在両前腕がだるく痺れが止まらず、重労働をした後のようです。調整が必要でしょうか。 

答：腕のだるさや痺れ、腫れは気血の通りにくい箇所が詰まっている証です。坐禅をしていない時は気の巡りが弱く何も感じませんが、気が十分に満ちると詰まった箇所に反応が現れ、病障が表面化します。通りが良くなれば病障は消えます。身体の圧迫感や動けない状態は気が十分に足りていることを示しており、気が満ちれば満ちるほど身体や両腕の通りは更に良くなります。耐えられるならそのまま続けなさい。おそらくすぐに腕の経絡が通るでしょう。坐禅中に身体に現れるあらゆる現象は気脈や気血の巡りの問題であると理解し、その後いかなる現象が起きても驚いたり不思議に思う必要はありません。ゆっくり整えれば全て良くなります。こうした事柄に過度に執着すべきではありません。 

問：坐禅中に気機が持続的に発動し、頭部で停滞して通過しない場合、どうなりますか。 

答：それは発動した気が十分に力強く、同時に頭部に気機を通せない障害があることを示しています。気脈の流れに障害がなければ気機という概念は存在しません。この時は耐えられる限り耐え、耐えきれない時は気が頭頂の百会穴から出て行くのを観想するか、坐禅を降りて頭部を叩き気を散らします。しかし散らした後も頭部を衝撃することはあり、完全に通りが良くならないと根本解決には至りません。完全に通らなくても気機は通過・消散し、その後前方の任脈へ循環し、任脈から督脈へ、さらに頭頂へと巡ります。中脈に入り頭頂から出るまで続けば、全身の気脈は完全に通り、身体に障害は一切なくなります。これ以降、禅定の修行は何の妨げもなく進むでしょう。 

頭部の気脈が通ると気血の循環が良くなり、思考は極めて明晰に、精力は充実し、智慧が開けます。一部でも通れば非常に良いことです。気脈が通ると心が清浄になり、身体は芳香を放つようになります。非常に良い香りで、心は愉快で楽しく憂いがありません。これらは皆、生滅する法（現象）です。執着する必要はありません。今、禅定は既に生起しており、観行ができれば十分です。気脈のことに過度に執着せず、そのままにしておきなさい。