衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2021年06月18日    金曜日     第1開示 合計3449開示

いかにして速やかに禅定を修めることができるか

煩悩を降伏し、不良なる心性を改めれば、禅定の修得は比較的速やかになり得ます。禅定は必ずしも長坐によって成就されるものではなく、長時間の座禅に依存せずとも得られるものです。心性は非常に重要であり、煩悩が微弱であることが、禅定の生起に決定的な作用を及ぼします。

貪・瞋・痴・慢・疑、そして誤った知見は、すべて煩悩です。各人によって煩悩の重点は異なり、悟りを妨げる因縁も異なります。しかし総じて言えば、これらはすべて愚痴と無明の煩悩によって引き起こされます。愚痴は総ての煩悩であり、大いなる煩悩です。愚痴がなければ、貪欲や瞋恚の煩悩、我慢の煩悩も存在せず、疑いや誤った知見の煩悩も存在しません。各人は注意深く観察し、自らの最大かつ主要な煩悩を見出し、その主要煩悩の降伏を主眼とすべきです。主要な矛盾を解決すれば、あらゆる矛盾は解消されます。煩悩の降伏も同様であり、主要な煩悩を降伏させれば、基本的に障害は解除され、他の煩悩はそれに伴って消滅します。ある者は非常に貪欲であり、ある者は非常に瞋恚に満ち、ある者は非常に愚痴であり、ある者は非常に慢心が強く、ある者は疑心が重く、ある者は知見が甚だしく正しくありません。大きな主要な煩悩は、他の煩悩の起因です。原因を見出し、原因を解決すれば、縁は存在せず、障害は消滅するのです。

——生如法師の開示
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