衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年06月15日    火曜日     第1 回の開示 合計3445回の開示

四念処観行問答33

問:普段、座禅をする時は心を一つの点に縁じていますが、さらに別の所縁点を追加する場合、心は同時に二つの点を縁じているのでしょうか?

答:これはつまり、最初は定力がまだ強くない時には、鼻の穴の部分における息の流れの現象を観察すれば十分です。定力が強くなってから、息が鼻の穴を通った後の運行状況を観察し、さらに息が胸腔に入った時の状態を観察します。定力が増すにつれ、息が運行する各経路の部位の状況を観行できるようになり、観行する点を増やし時間を長くします。もしさらに定力が向上したら、気の動きに従って観察し、息がどこへ向かおうとそのまま観察を続け、心を息の流れに沿わせます。息が外に出る時も同様です。定力が足りない場合は、鼻腔内や鼻孔内の息の流れだけを観察し、定力に応じて観行の所縁を増やしていきます。

問:修行中に遭遇する煩悩や苦しみにどう向き合えばよいですか?

答:苦しみを感じた時は、その苦しみを仔細に観察してください。長く観察しているうちに、苦しみは消えていきます。人生で起こる全ての出来事は特別に思えますが、それを長く観察し続けると、結局何でもないことが分かります。五蘊十八界の観察も同様で、長く観察すれば五蘊十八界には何も実体がなく、空であり無我であると悟ります。どう追求しても全ては空であり、喜びも空、苦しみも空です。執着せず、取り込まれず、ただそのままに任せましょう。そうして我見を断ち、我執の煩悩を軽減し、苦しみから解放されます。

——生如法師の開示
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