問:生死の総源は何か。生死はどこから来るのか。誰が生死を生み出すのか。生死は何に依って存在するのか。
答:阿頼耶識があるからこそ五蘊の身が現れ、ここから生死が生じる。阿頼耶識が生死の業種を収蔵し、また生死の業種を出力できるがゆえに、衆生は生死を持つのである。阿頼耶識は真空であり、生死は妙有である。生死なき中で仮に生死が現れ、生死即ち涅槃であり、阿頼耶識は涅槃の心である。生死と阿頼耶識は一ならず異ならず。生死はすべて阿頼耶識であり、阿頼耶識は生死ではない。阿頼耶識は大海であり、生死は泡沫である。生死即ち涅槃、あらゆる生死の現象は阿頼耶識が変現し、幻化したものであり、真実の生死は存在せず、生死は仮の姿であり、その実質はすべて阿頼耶識である。
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