四念処観行問答31

問：座禅中に気の働きが持続的に生じ、頭部に留まり続ける場合はどうなりますか？

答：気脈が頭部に留まるのは、頭部に一時的な詰まりがあり完全に通過できないためです。詰まりがなく気脈が通じれば、気の働きという概念自体存在しません。頭部の気脈が通じると気血循環が良くなり、思考は極めて明晰に、精力は充実し、智慧が開けます。一部でも通じれば非常に良いことです。気脈が通じると心は清浄となり、身体は芳香を放ち、心は愉快で憂いがなくなります。

気脈が頭部で滞る時は、耐えられるなら耐え、耐えられない場合は、気が頭頂の百会穴から出て行く様を観想するか、座を下りて散歩してください。ただし散歩後も頭部への衝撃は続きます。根本的解決には完全な通脈が必要です。頭部が完全に通じなくても、気の働きは前へ進み、任脈へ循環し、督脈を通って再び頭頂へ至ります。中脈に入り頭頂から出るまで至れば、全身の気脈は完全に通じ、身体に一切の障害がなくなります。そうなれば禅定の修行は何の妨げもなく進みます。禅定が生じて観行が可能になったら、気脈のことは気にせず、そのままにしておきなさい。