業種が熟した時、如来蔵はそれを了別した後に送り出し、業種を現行させ、衆生の業果を実現させる。如来蔵はどのように業果を実現し、どのような形式で業果を現すのか。業果とは結局のところ身心世界の状態に過ぎず、業果を変えるとは衆生の身心の状態と生存環境を変えることであり、如来蔵は衆生の身心世界を変化させることによって衆生の業種を実現するのである。
では身心はどのように顕現し変化するのか。如来蔵が六大種子(地水火風空識)を送り出すことで、衆生の身心世界を顕現させると同時に、如来蔵の見大種子が配合して、共同で衆生の身心世界を形成する。如来蔵が身心世界を変化させるのも、七大種子を送り出し、四大種子の組み合わせ構造と形態を変えることによって、身心世界の変化を実現する。衆生の色身の形成と変化は四大種子と空大種子の出生と変化によって実現され、器世間の生存環境の形成と変化は四大種子と空大種子の出生と変化によって実現される。衆生が三界に有する一切の法は、如来蔵が七大種子を送り出すことによって形成され、全ての業果報も如来蔵が七大種子を送り出すことによって顕現する。そのうち物質色法は四大種子に空大種子が加わって共同合成され、心法は識種子によって形成され、如来蔵の見大種子は如来蔵の見性を形成し、一切の法の生成と変化に配合する。
七大種子を離れれば、物質色法もなく、心法もなく、そうすれば衆生の色身もなく、衆生の識心もなく、衆生の生存環境もなく、世界には何も存在せず、世界そのものもなく、それでは衆生の造業と果報の実現を論じる余地もない。よって、いかなる衆生の業果であれ、その実現には必ず七大種子が業種に配合しなければならず、そうして初めて業種を現行させ、業果を実現することができるのである。
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