問:如何にして呼吸観に専念すべきか。
答:呼吸を観ずる時は、全ての精力を呼吸に注ぐべきであり、身体がどうなるか、将来陽神が現れるかどうかなどは気にしないこと。道家の陽神は我々とは関係がありません。多くのことを理解する必要はなく、気脈が色身に及ぼす影響を理解すれば十分です。この理論を知っていればよく、陽神を気にかける必要はありません。我々は陽神を修めるのではなく、心を修め、我見を断証するためです。身体に生じる状況については少し理解しておけば十分であり、深すぎる修身の知識は修心とは関係がありません。不必要なことに精力を使わないでください。
我々が四念処を学ぶにあたり、今は呼吸観を主とします。呼吸以外の色身の側面には極力注意を向けず、注意力は呼吸のみに集中させます。呼吸観がある程度まで進み、定力が増すと、色身の空・虚妄・無常・無我といった客観的真理が自ずと明らかになります。もし色身に過度に注意を向けると、注意力が散漫になり、呼吸観に支障をきたします。
観ずる際は極力客観的かつ冷静に行い、主観的な意識を加えてはなりません。この色身の状態がどうであるかを知るだけで、過剰な思考や導きといった観念を加えないこと。初期には調息を行っても構いませんが、その後は調息を止め、随息に移行します。そうすれば心は自然に五蘊身の外へと跳び出し、振り返って五蘊身と呼吸を観察し、至高の視点に立って色身の状態を観察できるようになります。これにより一方では入定が容易となり、他方では智慧が生じやすくなり、多くの真実を発見できるでしょう。以前は知らなかった真実が今や明らかになり、次第に色身がいかに無常で、虚ろで、虚妄であるかを感じ取るようになり、徐々に無我の智慧が生じてくるのです。
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