衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年04月22日    日曜日     第6 回の開示 合計402回の開示

消業の方法と原理

問:因果の報いは寸分も狂わず、報いが来ないことや誤って報いることはありません。では、病人のために経文や真言を唱えることが回復を助け、法要で供養することがなぜ他人を助けることができるのでしょうか。

答:全ての衆生が造った業行は、業種が如来蔵に存在していますが、理由もなく消え去ることはありません。業種の消滅には一定の形式が必要です。一つの消業の方法は、業種が現行化し衆生が悪報を受け、報いが尽きると業種が消滅し、以後その業による果報を受けることはありません。もう一つの消業の方法は懺悔であり、懺悔後に心が清浄になると、重業は軽業に変わり、軽業は消滅します。さらに別の消業の方法として、念仏や読経、真言唱誦、供養などにより諸仏菩薩の加護を感得して業を消すことができます。

一方、病める者は業障が現前し、怨親債主が債権を請求に来ることがあります。経文や念仏を唱えて怨親債主に回向すると、彼らは利益を得て債権を請求しなくなり、病人は回復します。もし念経・念仏・真言唱誦が衆生の消業を助けるならば、これは供養する者に徳がある証です。徳ある者は仏菩薩や龍天護法の加護を感得し、衆生の一部の業障を滅ぼすことで、衆生の怨親債主が法益を受け衆生を許すか去り、衆生の病障が一部消滅します。さらに有道有徳の者には、衆生の業縁を化解し病苦を軽減する力もあります。ここには意根の心所と意識心の心所法の運用が関わり、最も重要なのは如来蔵の具体的な操作と実施、及び衆生の如来蔵相互の互通作用です。この中の三能変識の和合運作の詳細は極めて複雑で、深遠な唯識種智によって初めて観察できる内容です。

——生如法師の開示
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身・口・意の業とその果報

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