衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年04月22日    日曜日     第4開示 合計400開示

阿頼耶識離脱後、なぜ死体はすぐに消滅・腐敗しないのか

人が死亡する際、末那識と阿頼耶識が色身から離れると、色身は死体となり、それまで衆生の個別の阿頼耶識によって執持されていた状態から、多数の衆生の阿頼耶識が共同で執持する状態へと変化します。この時点でそれは無情物となります。無情物は全て四大で構成されており、それが破壊される際には、四大は漸次的・秩序的に絶え間なく無情物から各衆生の阿頼耶識へと戻っていきます。この過程に要する時間は一定ではなく、衆生の業力によって決定され、また無情物の堅固さにもよります。死体の腐敗は阿頼耶識が色身を離れた時点で始まりますが、最初のうちは認識しにくく、腐敗の速度は周囲の温度や環境、および死体内の水分量によっても左右されます。なぜなら温度と湿度は細菌の繁殖条件であり、細菌が多ければ多いほど、また速く繁殖すればするほど、死体の腐敗は速まるからです。最終的には骨だけが残り、宇宙・山河・大地という器世間の一部となりますが、一定の時を経て骨も風化分解し消滅します。

色身が死亡した直後の短時間は、まだ個別の阿頼耶識によって執持されている状態であり、識心が再び生じる可能性もあります。例えば、世間で言う蘇生説はこの理屈によるものです。したがって、人が死んだ直後、阿頼耶識と末那識が完全には離れていない間に臓器移植を行うには、いわゆる短時間、つまり数時間以内に行わなければなりません。数時間以内であれば、この身体の臓器はまだ阿頼耶識によって執持されており、神経も機能し、細胞も有効で、筋肉組織も機能しています。この時に臓器を他人に移植した場合、もし二人の末那識が合わなければ、拒絶反応が生じる状態になります。もし二人の末那識が合い、二人の交情や感情が良ければ、拒絶現象は現れず、阿頼耶識の引継ぎ作業は完了することができます。末那識が色身の臓器に執着し、他人に与えることを認めない場合、二つの阿頼耶識の引継ぎ作業は円滑に進まず、他の不快な症状、すなわち身体の拒絶反応が生じる可能性があります。

さらに例を挙げると、ある人の指が切断された場合、短時間のうちは指にまだ温度が残っており、血管も機能しています。この時間枠内であれば、血液はまだ流れ込み、血管も機能し、神経も有効であるため、再接合が可能です。再接合した後は、再び手とつながり、間もなく癒合して動かせるようになります。しかし時間が経過し、この指が共業の衆生の阿頼耶識によって共同で執持される状態になると、再び手に接いでも意味がなく、どのように縫合しても効果がありません。それはまるで木の塊を接ぐようになるのです。

——生如法師の開示
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