衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2021年05月22日    土曜日     第2開示 合計3408開示

煩悩滅却の福徳

一言一行の善悪にかかわらず、すべてに業報があることを知るならば、言葉を発し行動を起こす際には細心の注意を払い、謹んで言行し、自分だけを気にかけ他人を顧みないことがあってはならない。日常の対人関係においては、貪り・怒り・我執・慢心・嫉妬といった煩悩は、抑制できるならば抑制し、人を陥れようと策謀せず、あれこれと心を用いて他人を排斥しようとしてはならない。むしろ他者を思いやり、自らが関わる様々な集団を慮り、大局に立って考え、心根は篤実であるべきである。そうすることで、第一に性の障りと業障を消除でき、第二に福徳を増大させることができる。もし心が清浄でなく、染汚の業を造ってしまえば、多くの福徳を消耗し、福徳が不足すれば何事も成就しない。世間の事であれ修行上の事であれ、善き事も悪しき事も、福徳の支えがなければ一切成就しないのである。 

自らより福徳が大きく、智慧や禅定が深く、戒律をより厳格に守り、あらゆる面で能力が優れている者に対しては、心から敬服し、少なくとも敬意を払わねばならず、嫉妬の心を起こしてはならない。もし言行において衝突があれば、少なからぬ福徳を消耗し、結局損をするのは自分自身である。自らに及ばず弱い立場にある者に対しては、憐憫の心を起こし、助けや引き立て、慈愛を多く与えるべきであり、慢心や他者を虐げる心を起こしてはならない。そうすることで自らの福徳と慈悲心を増すことができるのである。

——生如法師の開示
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