衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2021年05月14日    金曜日     第2 回の開示 合計3396回の開示

心身を調えて速やかに観呼吸の状態に入る方法

坐り終えたら合掌して三度「南無本師釈迦牟尼仏」と唱えます。唱える際は速度を緩やかにし、仏様の光明が全身を照らす様を観想しながら行います。唱え終えたら心を静め、呼吸を整えます。坐った直後から心が落ち着いている場合は、呼吸調整を省略して直接坐禅の状態に入ることができます。 

初めに心が散乱している場合、呼吸を観じることが難しい時は、まず仏名を唱えるか真言を誦します。仏名を唱える際も呼吸法を用い、これ自体が呼吸調整となります。徐々に気の通り道が開かれ、気息が丹田に降りるようになります。気息が丹田に至ると意念も自然に丹田に集まり、逆に意念を丹田に向けることで気息も同様に丹田に至ります。この時丹田部に温熱感が生じ、妄念が減じて禅定を得やすくなります。身体が静まれば心も自然に静寂に向かいます。仏名を唱える速度は徐々に緩め、ゆっくりと行うことが肝要です。速度が遅いほど呼吸調整が深まり、心の集中も散乱せず、次の観行が効果を発揮します。 

深い呼吸で「阿弥陀仏」を唱える際、極めて緩慢な速度で集中力を高めると、迅速に禅定を得られます。この状態では注意力が仏号とその音声に完全に集中するため、妄念が生じにくくなります。やがて声を出さずに念じる状態に至り、身心が静止します。この静止状態で意念を呼吸観察に移行し、呼吸状態を観じ続けることが観行の要諦です。 

身心を調える別法として深呼吸法があります。深呼吸の回数は個人の状態に応じ、体調が良ければ一、二呼吸、あるいは三、五回で禅定に入れます。人によっては十回必要です。状態に入ったら呼吸観察を開始します。既に調整された呼吸状態では気血の巡りが正常化し、意念が集中して観行に入れます。具体的な観行方法は経典に説かれる次第に従い、深層の観察対象(所縁境)に専注することで、坐禅中の昏沈を防ぐことが可能となります。

——生如法師の開示
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禅定の功徳

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