衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年05月10日    木曜日     第4 回の開示 合計465回の開示

業種変造と世界執持による如来蔵

問:娑婆世界以外の世界には、私たちの如来蔵は参与して執持していないのでしょうか。

答:私たちと暫時縁のない世界においては、私たちの如来蔵は暫時的に変現と執携に参与できません。第一にその業種が存在せず、第二に仮に業種があっても、業種が現行する縁がまだ成熟していないため、如来蔵はそこで参与して運作することができません。ただし、他の全ての世界において私たちの如来蔵が参与していないというわけではなく、業種が成熟した時、如来蔵が了知し、その業種に従ってその世界の変現に参与し、その世界を執持します。私たちが此方で命終を迎えた時、初めてその世界に生まれることができるのです。

例えば、既に地獄の業を造った人がいて、種子が収蔵されている場合、地獄の業縁が成熟した時、如来蔵は地獄の変現に参与します。この人が人間界での業縁を終えるやいなや、直ちに地獄に生まれることができ、如来蔵がこの人の臨終時に改めて地獄の境界を変造する必要はありません。私たちと縁のある世界については、私たちがそこに転生する以前から、如来蔵は変現に参与しています。そうでなければ、私たちはその世界で生存する条件と資格を得られないからです。

例えば極楽浄土へ往生する場合、善業種を蓄積し、業種の縁が成熟すれば、如来蔵はそこで蓮華の宮殿を変造します。極楽浄土の縁が具足した時、私たちは直ちに蓮華の中に座して極楽浄土に生まれることができます。これは私たちの如来蔵が先知先覚であることを示しています。如来蔵が知るのは業種であり、業種の状況を了知した後、先んじて極楽浄土で変現に参与し、その後私たちが命終して初めてそこに生まれることができるのです。もし如来蔵が変現に参与しなければ、私たちは極楽浄土に生まれることはできません。なぜ如来蔵が変現に参与しないのかと言えば、極楽浄土との縁がまだ具足していないため、暫時的に極楽浄土へ往生できないのです。

では、縁が早く具足するためにはどうすればよいのでしょうか。意根が深く信じ切願し、一心に極楽浄土を向往する必要があります。意根にその意志がなければなりません。意識心による表面的な発願だけでは不十分です。なぜなら極楽浄土へ往生するか否かは意根が主導的に決定する事柄だからです。如来蔵は主に意根の心行を了別します。意根が真に望む時、それは心の深層から発するものであり、如来蔵が意根の思心所を了別すれば、極楽浄土で蓮華の宮殿を変造するのです。念仏もまた意根に深く入る必要があり、口先で念じるだけでは足りません。意根に念仏の心行がなければ、阿弥陀仏や極楽浄土と相応しないのです。大多数の人の念仏は口で念じるだけで心では念じておらず、内心が専注せず、心が猿や馬のように騒がしく、注意力が散漫です。このような念仏では、ただ法縁を結ぶだけで、到底極楽浄土へ往生することはできません。

——生如法師の開示
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