衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年05月10日    木曜日     第1 回の開示 合計462回の開示

心が先に生ずるか法が先に生ずるか、心が先に滅するか法が先に滅するか(一)

心が種々の法を生じ、心が滅すれば種々の法が滅ぶ。法は色法と心法を含み、色法は地水火風の四大種子によって構成され、衆生の色身たる身根と宇宙の器世間を含む。色法には色声香味触法の塵相があり、識心によって了別される相分である。心法は七つの識心の了別作用であり、見分であり、識種子の流注によって生成される。

まず色身がどのように出生するか、その条件を観察する。十二因縁法において仏は「無明縁りて行あり」と説かれた。無明が存在する故に、衆生の身口意の行は絶え間なく続く。「行縁りて識あり」、身口意の行が絶えず生じる故に、六識心は継続する。「識縁りて名色あり」、六識が継続して滅びない故に、意根は胎内に入り受精卵を生じる。受精卵は色であり、意根は名である。これにより名と色が結合して最初の生命体を形成する。「名色縁りて六入あり」、受精卵が成長すると五根が生じ、六根が具足して六入となる。「六入縁りて触あり」、六根は六塵と接触する。「触縁りて受あり」、接触後に六識が生じ、六識心の感受が発生する。

「受縁りて愛あり」、感受が生じると、識心は六塵の境界に対する貪愛を生起する。「愛縁りて取あり」、貪愛の故に意根と六識は六塵を執取しようとする。「取縁りて有あり」、識心が六塵を執取する故に、来世の生存条件が具足し、三界の有が生じる。「有縁りて生あり」、三界法が具足する故に、生命体は三界に出生し、名色がこうして生じる。名は七識と受陰・想陰・行陰・識陰を含み、色は色陰である。こうして五陰が生じる。これは意根の攀縁が絶えず、六識の分別が続く故に生命体が絶えず出生することを示す。この点において妄心が絶えず生じる故に、色法も絶えず生じる。

さらに一つの問題がある。妄心のみで色法は生じ得るか。生じ得ない。七識は生滅流転し自性がなく、業種を保存できない故に、色法五陰を生じることはできない。縁覚法には十因縁法があり、色法の究竟的な由来を説明する。縁覚が十二因縁を逆観する際に思惟する:何が存在する故に生命体が生じるか。これにより三界法が存在する故に生命体が生じると推論する。さらに何が存在する故に三界法があるか。これにより執取が存在する故に三界の有法が生じると推論する。執取には四種ある:欲取は境界への貪愛、見取は五陰を我と執すること、我語取は我見と我慢、戒禁取は理にかなわず解脱できない戒律を執することである。

——生如法師の開示
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「心が先に生ずるか法が先に生ずるか、心が先に滅ぶか法が先に滅ぶか(二)」

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