問:座禅中に口が乾く場合はどうすればよいですか?
答:口中に津液が生じないのは上焦と下焦が通じず、水火が調和していないためです。太極八卦図を観想し、火が右胸から丹田へ降り、水が丹田左側から胸元と喉へ昇る循環を繰り返せば、水火は調和し口中に津液が溢れます。これを飲み下せば内臓が潤されます。観想は極めて有効で、禅定力が深まるほどその効果は増します。観想はほぼ全ての問題を解決し得ますが、その成否は観想の技法と禅定の力、また福徳と徳行の厚薄に懸かっています。
問:座禅中に脳神経が弾かれたような振動を感じるのはなぜですか?
答:気脈が頭部に巡り至り、脳部の気血を通しているためです。滞りのある箇所を気が通る際に振動感が生じ、気の流れが強ければ強いほど感覚は鮮明になり、疏通効果も高まります。身体の他部位でも同様で、感覚が鮮明なほど詰まりが深刻であり、気脈の運行が強力である証左です。
問:座禅後に体重が数斤減ったように軽く感じるのはなぜですか?
答:体内の気脈運行が円滑になり四大が変化したためです。気は上昇する性質を持ち、気が満ちると身体が上昇気運に促され軽快さを覚えます。重苦しさが消え、歩みが飄々として音もなく、意気盛んに精神爽快となり、自然と威儀が備わるのです。
問:身体がだるく働く気が起きない場合はどうすればよいですか?
答:身体の倦怠感は寒湿の気が内に籠り、四大において水が過多で火が不足しているためです。身体が重く活動する気力が湧かず、朝目覚めても起き上がれません。寒湿の気を排出する方法を工夫されれば改善されます。
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