衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年05月11日    金曜日     第1 回の開示 合計467回の開示

識心における有我性と無我性

仏地における八つの識には、それぞれ二十一種の心所法があり、いずれも五別境心所法を具え、すべて無我性を有する。

欲心所とは、達成すべき目標を有することを指す。この目標は必ずしも我性を帯びるものではなく、無我無私の性質によって実現を目指す場合もある。

勝解心所法とは、対応する法に対する理解と解釈を明らかにする作用をいう。明らかな理解を得て初めて、選択と決断を下し、造作をなすことができる。

念心所法とは、心に念想を抱き、思慮を巡らせ、その念想と思慮を実現させる作用である。

定心所法には二義がある。一には法に対する決定心を確立し、この法に堅固不動となること。二には特定の法に定着して動揺せず、専心して分別造作を行うこと。

慧心所とは、智慧に基づく造作、智慧による分別、智慧を以ての選択、智慧を伴う専注などの作用を指す。

我性は見惑と思惑に現れ、無明に体現される。無明が断じ尽くされるとき、第七識は徹底的に無我となる。

——生如法師の開示
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