衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年05月13日    日曜日     第4 回の開示 合計482回の開示

業種と業縁ならびに飲食の消化吸収

問:同じ飲食を摂取しても、如来蔵は各人の異なる業因によって選択的に吸収するのでしょうか。

答:各人の身体の状態は前世の業種と関係があります。身体は正報であり、器世間の生存環境は依報です。人の健康状態や体格の高低肥痩は全て前世の業によって決定されます。例えば、ある人の果報が肥満である場合、少量の飲食しか摂らなくても太ります。痩せた人は多くの栄養を補給しても依然として痩せたままです。飲食が胃に入ると、如来蔵は衆生の業種と業縁に基づいて選択的に消化吸収し、腸胃の機能も如来蔵が衆生の業種によって顕現させたものです。

同じ飲食を摂取しても業縁が異なれば、消化吸収の仕方が変わり、身体の状態も異なります。修行の力が不十分な者はこれらの業縁の影響と制限を受けますが、修行に力ある者は物質の構造成分を変化させ、物質の影響を受けないか、あるいは少なくすることができます。例えば座禅修定が優れている者は体内の栄養素を補充でき、身体にエネルギーを与え、飲食のエネルギーよりも充実した栄養を得られるため、飲食の摂取を減らしても健康を維持できます。

達磨大師の例を挙げれば、その禅定力は非常に優れており、人々が繰り返し彼の食事に毒を盛っても影響を受けず中毒しませんでした。彼の如来蔵は飲食中の毒物を摂取しないか、あるいは摂取しても毒物の四大成分を変化させ、飲食を無害化することができたのです。達磨大師は修行に功力を有していたため、その如来蔵は毒物の四大構造を変化させ、身体が毒物を吸収せず、損傷を受けないようにしました。各人の如来蔵の功徳力は同じですが、業縁が異なるため、同じ毒物でも如来蔵が摂取する四大成分が異なり、顕現する色身も異なるのです。

——生如法師の開示
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