衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年04月18日    日曜日     第3 回の開示 合計3319回の開示

なぜ禅定があると定福があるのですか

問:なぜ禅定があれば定福があるのですか? 

答:定は欲界定・色界定・無色界定に分かれ、心がそれぞれ欲界天の境界・色界天の境界・無色界天の境界に相応じます。命終した後は欲界・色界・無色界天に生まれ、天人の身となり、天界の殊勝な果報を受けるのです。相応する禅定の中で楽を受けるため、定には定福があるのです。定福とは世間の福であり、世間で享受する福、三界世間における福を指します。 定は清浄を表し、清浄こそが福です。多くの人が清浄を求めても得られないのは、清浄の福を持たないからです。定は身心を安楽自在にさせます。ゆえに定には定福があります。定は煩悩を調伏し消除し、煩悩なき心で解脱を得させます。ゆえに定には定福があります。定は智慧を生起させます。ゆえに定には定福があります。定は雑念と雑事を排除し、干渉を退け、清浄な歓喜の時を享受させます。ゆえに定には定福があります。定は無量の神通力を発動し、広大な殊勝な行を起こし、自利利他を成し遂げ、一切の世間出世間の事業を成就し、一切の世間出世間の智慧を成就させます。ゆえに定には定福があるのです。 

定は災難を避けることができます。例えば四禅定では捨念清浄となり、三災が及ばないため、定には定福があります。心念があれば災いを招き、特に煩悩を伴う大きな造作があれば、より大きな災難を得ます。心が清浄で念想を捨て、欲求がなければ災いを感招しません。しかし四禅定も究竟のものではなく、禅定が消滅すれば苦受が現れます。あらゆる禅定は生滅するもので、証果せず心を明かさず、相当に高い智慧の次元に至らなければ、禅定は消滅します。消滅後は煩悩と災難が再び現れます。見道していない定福は有漏の福であり、福が尽きれば消滅します。ゆえに禅定から生じる解脱の智慧を追求すべきです。これが永久不滅の殊勝な果報なのです。

——生如法師の開示
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