無上菩提は凡夫や異生も初地の菩薩と同様に平等の法性を証得させることができる
無上菩提は凡夫と異生をして初地の菩薩の如く平等の法性を証得せしめる。平等の法性とは何か。汝・我・彼の三つが平等という意味か。そうではない。衆生は相において不平等である。男女の相、人と畜生の相、富貴と貧窮の相、善人と悪人の相がある。しかし一つ平等なものがある。真如の心体が平等であるということだ。心は如何にして平等か。例えば阿頼耶識の心体は平等に前七識の妄心と配合し、平等にあらゆる現象を現じ、些細な差異もない。その体性は平等である。相は千差万別であっても、阿頼耶識の心の体性は必ず平等であり、同じ機能を備え、同じ作用を持ち、同じく地水火風空識の六大種子を含み、前七識の心の種子を含み、万象を現じる機能を具えている。衆生の阿頼耶識は皆同じである。これが衆生の平等性である。
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