問:観行時の意識の覚受をどのように処理すべきですか。
答:観行四念処は最初、観呼吸を主とし、他のことは暫く気にせず、注意力を分散させず、ひたすら呼吸に集中します。身体に痛みや痒みなどの覚受が現れても気にせず、常に呼吸に縁り、主題から逸脱しないようにします。もしどうしても痛みなどの覚受に耐えられず、観行に支障をきたす場合は、体調を整えて身体を楽にし、再び集中力を取り戻して観行四念処を続けます。身体に軽安や快適さ、愉悦、身体の巨大化や空無などの覚受が現れても、それらに注意を向けたり執着したりせず、引き続き心を呼吸に縁らせ、観呼吸を続け、他の一切を気にしないようにします。
ただ一筋に観じ続け、ますます集中し、ますます清明になり、知が深く透徹していくことで、意根が次第に明らかになり、最終的に呼吸と色身の生住異滅を真に感知し、身空我空を感知できるようになります。これこそが智慧の知であり、このように知った後は、身心共に変容し、かつての無明愚痴の人ではなくなるのです。
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