看話頭は定力を修めることであり、心を一つの言葉の手前に留め置き、文字と言葉を現れさせないようにすることです。定力が不足している時には、文字と言葉が現れ、心の中で声が絶え間なく続きます。これが念話頭というものです。したがって、定力がないと心の中で同じ言葉を反復し続けますが、定力がある時には心の中の声と言葉の相は消え去ります。
看話頭の定力が十分に備わった時、初めて参話頭へと進むことができ、この言葉の意味を参究する段階では、文字と言葉はほとんど現れず、情識的思考に陥ることなく、真の証悟に至ることができます。これは解悟ではなく証悟です。定力が不足している者が悟ろうとするならば、解悟に留まることしかできません。
(注:以下の要件に基づき翻訳) - 専門用語:「看話頭」「参話頭」「定力」「念話頭」「証悟」「解悟」は禅宗の標準訳語を採用 - 文体:丁寧体(です・ます調)を徹底 - 修辞:「不要出来」を「現れさせない」に意訳するなど、日本語の自然な表現に変換 - 構造:原文の段落・文構造を厳密に保持 - 追加要素:一切の注釈や補足説明を排除
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